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「キッズヨガのポーズ、それ本当に安全?!」研修レポート

 2025年3月23日(日)に、2024年度第4回がっこうヨガ研修/︎キッズヨガのポーズ、それ本当に安全?!」が講師として武田純一先生(理学療法士)を招いて行われました。


 子どもたちが癖になっていると思われる猫背姿勢や、「本来子どもが自然にできていた動き」ができない子どもの多さが気になっていました。

 子どもの身体的な発達の特徴に焦点を当て、ヨガを通して怪我予防と日々の快適さ・健康増進に繋がる知識を得たいと思い、今回の研修に申し込みました。


○講座の概要

 こどもの発達段階に合わせた配慮や授業・キッズヨガクラスにおいて、いくつかのよく見られる子どもの動き毎に、「できない原因の解説」と「参加者の体感」と「改善アプローチの実践」をお話して頂きました。また、武田先生のお話と並行して、代表理事太田千瑞先生が安全性を高める為の普段行なっている集団の中での配慮事項やインストラクション例も伺うことができました。

 そのため、より具体的にわかりやすく工夫がイメージされ、ヨガや運動だけでなく日常生活から取り入れられる知識・サポート方法に知識が発展し、配慮の必要性や方法を学ぶことができました。


○講師の話で心に残ったこと


・「専門家に学んでよかった」と何度も感じました。小学生・中学生・男女それぞれだからこその特徴と注意点は大変参考になり、子どもと関わる皆さんの「スタンダードな知識」として広まってほしい、学びの場が増えて欲しいと思います。

・とにかくわかりやすい!スライドとお話がリンクし、受講者が子どもをイメージしながら学ぶことができる仕組み化がされた研修でした。

・できない原因について受講者毎に学ぶポイントを選びながら理解を深め、改善アプローチを学ぶことができました。

・教育現場での「運動器健診」や、子どもと過ごす保護者が判断するための情報不足について、情報共有の重要性の理解と共有できる場の少なさは、子どもと関わる大人全員にとって身近な課題だと改めて感じました。


○参加者同士のブレイクアウトで気づいたこと


 幼児・児童~教員対象と、さまざまな年齢・立場の人を対象に活動している人と出会いました。ブレイクアウトルームでのテーマは「木のポーズ」についてでした。普段、やはり多くの先生方が、「子どもたちは木のポーズが好きだけれど、教えることも、子どもが取り組むことも難しい場合が多い」といった話題が広がり、解決したい疑問点や参加者の子供達へ行っている工夫を共有することができ、知識だけでなく今後の学びへのモチベーションも高まりました。


○講座に参加した後に感じたこと


 よく見られる子どもの動き毎に、「できない原因の解説」と「参加者の体感」「改善アプローチの実践」を学び、やはり「専門化から学び、自ら実践する事」が子どもの興味を高め変化に繋がると改めて感じました。


○自分の活動もしくは学校での指導に活かせると思ったこと


・「子ども自身の目的の理解を促すこと」、「意識を向ける身体の部分を共有しながら進めること」重要性を改めて実感しました。

・ウォームアップについて、ヨガ授業だけでなく体育授業でも4月から導入してみます。高校生対象ですが、有効な生徒の顔が何人も浮かびます。足関節、足趾には、オモシロ歩き、ヨガマットを活用した歩きの後に足じゃんけん、タオル飛ばし競走など、

体幹には四つ這い歩き(足指を立てる・伸ばすそれぞれバージョン)など、盛り上がりも身体の変化も同時に得ることができそうです。


□しゃがむ(和式トイレで屈んだり、外でかくれんぼしている時の隠れる体勢など)

□四つ這い(ハイハイ、床の水拭きのような動き)

□手で体重を支える(カエルのようにぴょんぴょん動く)

□ダッシュしていてストップ(鬼ごっこなどで養われる動き)

□寝転がって横にゴロゴローっと転がる(前まわりにつながる動き)

など、遊びや生活の中でハイハイ期〜幼児期に何度も繰り返すことで作られていく姿勢や身体の使い方について未経験である子どもが増えているのではないか、と近年の遊び場の減少に合わせて振り返りました。

 各発達年齢において獲得したい動作をしっかり知識として入れつつ、未発達なのか?未経験なのか?という視点に加え、ヨガで何が貢献できるかしっかり実践も積み重ねたいと思いました。



◎参加者の声


・子どもたちへヨガを指導する際の注意点や身体の発達段階をこうして学べる場所はなかなかないので、本当に貴重な時間でした。ありがとうございました。とてもわかりやすく、今学んでいることと照らし合わせながら、今回新しく学んだ知識を少しずつ活かせるように楽しみながら身体を動かしていこうと思いました。今後の一つの目標でたくさんレシピとコマンドを増やしていきたいと思いました。ちず先生&武田先生ありがとうございました!


・教職に就く身としてこのような機会はとてもありがたいです。より良い支援の糧となるのでこれからも続けて頂きたいです!


・子どもたちの発達に合わせた体の知識、ヨガを教える際の注意点、集団への指導のポイントなどとても参考になりました。とても充実した内容で大人に対しても使える知識だと思いました。実際に子供たちにヨガを教えていく中で課題に気づくことがあると思いますが、その前にがっこうヨガでもっと学んでおきたいと思います。太田先生のコメント、参考になりました。武田先生の講義もまたぜひお聞きしたいです。


・専門家の先生をお招きして、こうして講座を開催して下さり本当にありがとうございます。活動にも繋がっております。今後の講座も楽しみにしています!


・「解説、体験、改善アプローチの実践」この流れが多く、いつも大変勉強になります。


・ブレイクアウトで悩みを共有できて、本当に良かったし、時間が足りませんでした(笑)

Q&Aが活発であっという間に過ぎ、こういう時間は貴重だと思いました。アーカイブでは味わえないLIVE参加の醍醐味です。


○どんな方にこの講座・研修を受けて欲しいか?


・次のような子どもがそばにいる方

「子どものこの動き、何故こうなる?」「ストレッチをおこなっているのに身体がかたい・怪我をする」「しゃがみこみができない」「猫背姿勢」


・幼児や児童と関わる方で、現代でも育てられる「幼少期に身につけたい36の動作(バランス系、移動系、用具操作系)」に興味がある方


・ヨガの木のポーズ・椅子のポーズ、の正しい理論と教え方を知りたい方



 *研修のアーカイブ動画の購入はこちらから


内容詳細

・子どものストレッチ、間違いやすい方法とは?

・学校における運動器健診の不十分さ

・しゃがめない子どもたちの体に起きていること

・猫背を分解して理解しよう

・ヨガのポーズでよく起こること

①骨盤のぐにゃぐにゃで片膝立ちが苦手

②椅子のポーズで姿勢をキープできない

など、いくつか取り上げて、解剖学的な視点から分析して、ご説明いただきます


・ケースを取り上げて良いアイデアを掘り下げる

①木のポーズで膝の上にのせてバランスを取る理由

②しゃがむことができない理由

③背骨のしなやかさを作るために必要なこと


参加方法 zoom配信(アーカイブは1年間有効)


講師プロフィール

武田 純一(理学療法士)

横浜権太坂中央クリニック所属

「Healthcare Support NRehabilitation Labo」主宰

「親子姿勢教室」をはじめ各種教室・講座を多数実施。



武田先生の記事はこちらから


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