専門学校における保育に活かすヨガを授業で深める
- gakkouyoga
- 2月11日
- 読了時間: 5分
更新日:2月20日
2024年度、授業の一環として、
(学)岩崎学園 横浜保育福祉専門学校にて講義と実践を行いました。
前期のレポートはこちらから
今回は、どのように学生の興味を引くのか?保育実習へ活かすヨガをどのように説明するのか?に重きをおいて、代表理事太田が授業をさせていただきました。

レポート1:
多動な子供との接し方•指導方法について学びたい、自閉気味な方•自己顕示欲が過剰な方に適した接し方•目標達成に向けての声がけ等ヒントを得たい、という目的で参加させて頂きました。
まず第一に、千端先生のメンタルの強さ!学生に媚びるわけでもなく、突き放しすぎるでもなく、ちょうど良い距離感とテンポで学生達との距離を保ち、楽しい中にさりげない配慮もあり、気がつくと自分も学生になったかのように先生のお話に引き込まれておりました。座学の中で印象的だったのが、最後の部分「自分の一部分だが自分の全てではない」というフレーズ。頭ではわかっているが、実際にスライドで大きく可視化された文を見ながら先生の声が耳に届く…何か自分自身も救われたような、そんな気持ちになりました。
座学の後は、恐竜の世界に見立て、ヨガの実践に入りました。実際に保育施設等で、子供にヨガを提供する先生としてのレクチャー。目線が優しいな…と感じました。
ヨガ実践の中には、ペアワークがあり、自分以外の感覚に触れる、感じる…
自分的にはとても新鮮で、普段自分が行なっているヨガでは、自分の心やカラダの状態のチェックや宇宙と繋がる事(粗大なものから微細なものだけ)に少し偏っていた事に気付かされました。他者が居て、自分が居る…当たり前の事なのですが、がっこうヨガの理念にもある自己理解・他者理解を改めて深く感じられました。振り返ると、全体的に飽きさせない工夫が随所に盛り込まれ、これからの日本の子供達を担う現場に出て行く学生の心に、自分(他者)を大切にするスキルが楽しく届き、体感として感じられる内容だったと思いました。
レポート2:
ストレスマネジメントなど座学部分の間、学生は、うなずきながら、集中している様子でした。問いかけなどがあると、積極的な生徒は限られていましたが、しっかり理解しようとしていている様子が伝わってきました。ヨガの最後の瞑想ですっきりと穏やかな様子が伺えました。真摯に耳を傾け学ぶ姿が印象的でした。実技パートでは笑顔で楽しそうに取り組んでいました。
冒頭で「心の天気」を質問するパートはとても面白いと思いました。シンプルな問いだけれど自分の感情を客観的に見る訓練にもなり、子どもにも大人にも理解しやすいと感じました。天気(心)は流動的に変わることも、伝えやすいなと。ストーリーの自然な流れでマインドフルネス呼吸なども網羅されていました。授業の流れを一つにし、私語を控えて協力し合う場面では、アイコンタクトで意思疎通を促すインストラクションを踏まえて、アクティビティやペアポーズなどへ誘導していく方法が効果的だと感じました。
保育園児向けの内容としては、もっと運動量を増やして体験してもらってもいいかもしれないと思いました。但し、保育園の実戦の場合は、エネルギー過多になりすぎると、先生も子どもも余裕がなくなってしまうかも・・・と悩むポイントとして、課題をいただきました。今回は、多感な世代の学生だったこともあり、感情との付き合い方を冒頭に持ってきたことがとても効果的と感じました。運動量も学生向けにちょうどよく、本人たちが楽しんで身体を動かし、集中でき、いい気分転換になったのだろうと思いました。
レポート3:
ヨガ前は背中が丸く少し疲れているような印象でした。ヨガ後は自分の気持ちを素直にそのまま言えるようで、表情も和らぎ、気持ちも身体もほぐれている様子でした。実践パートでは、実際の園児になったような気分で、楽しみながら行っていたようで、笑顔で顔を見合わせて「疲れた」と言える雰囲気となり、全体的に楽しんでいる様子でした。
座学では、ストレスとの向き合い方の説明の後、マインドフルネスという言葉は使わないけれどもマインドフルネスの意義をお伝えしていました。
実技では、手を挙げさせるのではなく、立たせたり反応の仕方にバリエーションを持たせながら、心の天気を聞くという導入でした。教室を目一杯使ってのウォーミングアップは、
スキップして止まる、ぞうさんありさんゲームから、音を聞く、ゆっくり歩いて戻らせ静かな空間へと繋げるという流れでした。
メインのヨガパートは、恐竜の世界に入った設定で、展開していきました。
恐竜の足、手、肩、股関節など恐竜にどんどん変身しながら、
手足のほぐし~座位の太陽礼拝をアレンジを加えて進む
とかげ~プランク~コブラ~ダウンドッグ
英雄のポーズ2~リバースウォーリア 真似っこでバランススター
ペアポーズで岩と胸開き
二人で飛行機 四人で飛行機 グループでイスのポーズ
うつ伏せで骨盤調整
うつ伏せでバッタのアレンジ
仰向けで星空をイメージ色の星をイメージ
RAINの話
シークエンスの作り方や流れもとても参考になりました。
大人と同じポーズにしても参加者の成長段階によっていろいろなアレンジができるし、いかようにも空気は変えていけるのかもしれないなと思いました。恐竜が好きな子は良いけれども怖がってやりたくない、と言うこどもが居たときにはどうするかな、と自分の中で考えてみたりしました。現場ではもっと様々なケースが起こるだろうし、柔軟にできるよう自分の身体や心も柔軟に整えておこうと思いました。貴重な経験をさせていただきどうもありがとうございました。
子ども向けは、場面展開が早い分、一つのポーズに対して今どんな状態かな、と問いかけてみる間もあると良いかもしれませんが、内観はまだまだ難しいのかなと、工夫を考えるきっかけになるなど、自分がヨガ授業をする場面に向けてたくさん学びを得ることができました。
(レポート担当 がっこうヨガ会員 荒井・元田・小茂田)
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